アイヌの歌人、違星北斗の作品集『北斗帖』を製本してみました。四つ目綴じの和装本ですが、ハードカバーに仕立てました。
Google のロゴマークを祝日や記念日、偉人などを祝うためにアレンジしたDoodle(ドゥードゥル)で、たまたま違星北斗が取り上げられていたのが、きっかけです。
違星北斗をはじめて知ったのですが、彼の短歌を読んだとき、この本のカタチにしたいという強い思いが沸き起こりました。
本文レイアウトや製本の試作を含め、4日間でこのカタチになりました。
角布(かどぎれ)には、製本クロスを使いました。画像ではわかりにくいのですが、綴じ糸はラメ入りのきらきらした糸です。空と星をイメージした配色です。
判型は小型(手のひらサイズ)ですが、短歌なので余白を十分に取りながらも、大きめの文字で組むことができました。
版面のレイアウトについては、まだまだ検討する必要がありそうです。
一見、たよりなさそうですが、ふわふわ、くたくたした和紙の柔らかさは、気持ちが良いものです。
ハードカバーにしたことで、「しっかり感」も実現できたと思っています。いつも持ち歩いて、読み返したい、というニーズに対応した造本になったと思っています。